雅楽 GAGAKU

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左舞 中国系の楽舞を源とする舞楽

中国系の舞や器楽に由来し、平安時代に左方として整えられた舞楽が「左舞(さまい)」です。音楽には唐楽(とうがく)を用い、舞人(まいにん)は赤系統の装束を身に着けます。舞台へは左側から登場し、左足を軸として動くなど、「左」をキーワードとした演出がなされています。

左舞の特徴

『陵王(りょうおう)』

左舞で用いる唐楽では、次項で述べるように、笙(しょう)が管楽器に加わります。この楽器が奏でる和音が、唐楽に柔らかい響きを持たせます。また、音楽の旋律に合わせて舞の振りが付けられているため、舞の始まりと終わりが楽曲の終始と一致する特徴もあります。

舞は、前後の舞を互いにとけ込ませる、流れるような動きが特徴的です。型においては、たとえば両手を左右に大きく開く振りは、左舞では両手を肩の線より少し高く、指もやや開き気味にするなど、おおらかで優雅な振り付けがされています。

用いられる装束の色は、大半の演目で用いられる襲装束(かさねしょうぞく)では赤系統、蛮絵装束(ばんえしょうぞく)では檜皮色(ひわだいろ)と呼ばれる茶系統、別装束のなかの裲襠装束(りょうとうしょうぞく)も赤系統で、それぞれ揃えられています。手にする舞具には、金色がおもに用いられます。

なお、唐楽には旋律の型や節のめぐりが異なる6つの調子があります。壹越調(いちこつちょう)、平調(ひょうじょう)、双調(そうじょう)、黄鐘調(おうしきちょう)、盤渉調(ばんしきちょう)、太食調(たいしきちょう)を総称して六調子とよびます。

唐楽の由来

『舞楽楽器之図』
狩野伊川院 画

左舞の音楽は、唐代の中国に由来する唐楽を用います。その源流は、ペルシャやインドなどから伝えられた楽舞である胡楽(こがく)や、中国の伝統的な音楽などが融合して、唐代の宮廷社会で大成された、宴のための楽舞・燕楽(えんがく)にあります。胡楽には音楽舞踊の要素も含まれていて、琵琶(びわ)や篳篥(ひちりき)など、雅楽で用いられる楽器の多くも、胡楽によってもたらされたものでした。

その他にも、現在のベトナムに由来する林邑楽(りんゆうがく)や、現在では詳細が不明となった度羅楽(とらがく)など、渡来したいろいろな楽舞が、中国系を軸として次第に整理再編されるなかで、唐楽のかたちが整えられていったのです。

笙(しょう)

ハーモニーを奏で、美しい響きを合奏に与える管楽器。何本かの竹を束ねた、鳥が羽を休めたようなかたちをしています。

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