雅楽 GAGAKU

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なりたち 舞楽と器楽演奏

舞と器楽を奏する舞楽ですが、器楽だけで成り立つ管絃とは、いくつかの違いがあります。また、左舞と右舞とのあいだにも楽器の編成や演奏法に違いがあり、それぞれの演奏から受ける印象は大きく異なってきます。

舞楽と管絃の違い

左舞『萬歳楽』の管方

まず、舞楽では絃楽器は用いられず、管楽器と打楽器のみによる編成となります。これに対し、管絃は管楽器、絃楽器、打楽器という3つの楽器群から編成されます。そして、打楽器のなかでも、大太鼓(だだいこ)や大鉦鼓(だいしょうこ)などの大きな太鼓は、舞楽でのみ用いられます。古来、野外で奏されることが多かった舞楽には、舞の伴奏となる音楽に音量が求められた結果、琵琶(びわ)や箏(そう)といった絃楽器はなくなり、現在の編成になったようです。

また、同じ楽曲を、舞楽と管絃の双方で奏する場合でも、それぞれの演奏方法は異なります。舞楽はリズミカルでテンポが速い音楽です。舞いやすいよう拍(リズム)を重視した力強いダイナミックな演奏が特色です。一方の管絃は、テンポがゆるやかで微妙なリズムの揺らぎのある音楽です。各楽器の繊細な間合いを大切に音のハーモニーを奏でる特色があります。

このような舞楽の演奏法を舞楽吹(ぶがくぶき)、管絃の演奏法を管絃吹(かんげんぶき)と呼んでいます。

唐楽と高麗楽の違い

舞楽で演奏される音楽には、中国系の唐楽(とうがく)と朝鮮半島系の高麗楽(こまがく)の2種類があります。そして、左舞の音楽には唐楽を、右舞の音楽には高麗楽を用いることが基本となります。

唐楽では、管楽器の1つに和音を奏でる笙(しょう)が用いられます。一方、高麗楽には笙が入りません。そのため、左舞の器楽演奏においては、笙の和音がほかの楽器の音色を包み込むように響くのに対し、右舞では、主旋律を奏でる篳篥(ひちりき)や高麗笛(こまぶえ)の音色が目立ってきます。打楽器の音色もストレートに聞こえるため、左舞よりもはっきりとした音色でリズミカルな音楽となってくるのです。

ただ、明治時代に入って、唐楽の楽曲の一部が右舞に編入されたため、右舞であっても唐楽を伴奏とする演目も存在します。

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