雅楽 GAGAKU

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上演のかたち 当曲と舞楽曲の構成

左舞や右舞の演目はどれも、中心となる楽曲を軸とし、その前後に奏する複数の楽章によって構成されていることがほとんどです。これは、屋外での演奏が通例だった舞楽において、舞人(まいにん)が移動するプロセスの一つひとつも大切な要素とされてきたからです。

当曲を中心にした舞楽曲の構成

舞楽曲において、中心となる舞の曲を「当曲(とうきょく)」と呼びます。しかし通常は、この当曲がいきなり舞われることはありません。舞人が舞台まで移動したり、舞台へ登退場したりするときにも、器楽や舞が奏されるように曲が構成されているのです。

まず、舞人が楽屋で待機しているうちから、器楽を受け持つ管方(かんかた)によって前奏の曲が奏されます。次に、登場の曲が始まると、舞人は1人ずつ舞台に進み、ある決まった簡単な舞を行ってから[出手:でるて、ずるて]、舞台上の所定の位置につきます。そのうえで、ようやく当曲の演奏が始まるのです。当曲が終わると、舞人は、やはり簡単な舞を行ってから[入手:いるて]、順次退場していきます。

当曲は演目それぞれに固有のものですが、それ以外で奏される曲の多くは、他の演目でも共通して用いられます。また、唐楽曲の多くは、このような一定の構成を備えていますが、高麗楽では、登退場の際にも当曲がそのまま繰り返し奏される構成になっている演目が多く見られます。

『陵王(りょうおう)』の楽曲構成

たとえば、唐楽である左舞の『陵王(りょうおう:蘭陵王とも)』では、楽曲は次のように進行します。

前奏曲

まず、前奏曲の「小乱声(こらんじょう)」が龍笛(りゅうてき)の独奏と太鼓・鉦鼓(しょうこ)によって演奏されます。このあいだ、舞人は楽屋で待機しています。

登場の楽

そして、登場の曲である「陵王乱序(りょうおうらんじょ)」が龍笛と打楽器で奏されると、舞人が順に登場して舞台へ上がり、出手を舞います。

当曲

『陵王(りょうおう)』当曲

次に、「沙陀調音取(さだちょうのねとり)」という間奏曲が奏されます。これは、楽器の音調を整える、序奏のようなものです。続いて、当曲の「陵王」に合わせて舞が始まり、曲の終わりとともに舞も終わります。


退場の楽

『陵王(りょうおう)』退場

最後に退場曲の「安摩乱声(あまらんじょう)」が龍笛と打楽器で奏されると、舞人は入手を舞って順に退場し、「吹止句(ふきどめく:主奏者と打楽器による終止の調べ)」が奏されます。

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