文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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物語の構造

『仮名手本忠臣蔵』は、3人の主要人物の死を頂点として展開されます。その周囲で苦悩する人々の愁嘆や恋模様、滑稽な場面などに四季の移ろいが興を添えており、3人の死に至るまでの起伏に富んだ物語が、観る者に鮮烈な印象と感動を与えているのです。

近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)が活躍した頃、作者は1人で戯曲を書いていました。その頃、制作された人形浄瑠璃戯曲の時代物の多くは五段構成です。しかし近松の没後は、複数の作者が共同で執筆する合作制へと移行し、内容も複雑になったことから、多段物が生まれました。

『仮名手本忠臣蔵』は十一段の構成です。本作では、塩谷判官の切腹[四段目:塩谷判官切腹の段]、早野勘平の切腹[六段目: 早野勘平の腹切の段]、加古川本蔵の死[九段目:山科閑居の段]、という3人の死のありようが、劇展開の重要な局面であると同時に、戯曲の山場となっています。それぞれ人形浄瑠璃の見どころ・聴きどころでもあります。

判官、勘平、本蔵をはじめとして、史実「赤穂事件」を生きた人々にまつわるエピソードがいくつも織り込まれています。はりめぐらされた伏線が、それぞれの山場に集約し、劇的頂点をむかえるよう、緻密に構成されているのです。

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