文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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ひもとく 深める 名場面をひもとく

九段目 戸無瀬の深い情愛母としての情愛以上の、人間としての感情のすべてをぶつける戸無瀬。太夫の芸と人形の美しさが同時に満喫できる名場面です。

「コレ小浪。アレあれを聞きや、表に虚無僧の尺八、鶴の巣籠。鳥類でさへ子を思ふに、科もない子を手にかけるは、因果と因果の寄り合ひ」と思へば足も立ちか

聴きどころ

太夫の語り

「鳥類でさへ」は、太夫はマカン[三味線の「サ」のツボ]から出て、情愛あふれる節まわしで戸無瀬の激情を表現します。

三味線

虚無僧の登場には、尺八の音を三味線で表現する合の手[笛の手]を弾きます。「鳥類でさへ」の前に、気合をこめて弾く二つのマカンが太夫の語り出しを助けます。

その他の効果音

尺八が奏でるのは「鶴の巣籠」と総称される曲の一種で、尺八の代表的な曲です。ストーリー性が鮮明な曲で、鶴の誕生・成長・情愛・離別・死などを主題としています。 ここでは、九段目の状況と重なる親子の鶴の鳴き別れを表現しています。

見どころ

人形の動き

右足を入れこんでおいて、右へ振った顔を正面に向け、「鳥類でさへ」で改めて右足を踏み出し、左から振り返ります。このとき人形遣いは、人形の右手を左遣いに預け片手遣いとなります。

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