文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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ひもとく 深める 名場面をひもとく

九段目 小浪の初々しさ男たちが中心のドラマの中で、初々しく可憐な武家の娘・小浪の演出には、さまざまな教えがありました。

谷の戸あけて鶯の梅見付けたるほゝ笑顔。目深に着たる帽子のうち「アノ力弥様のお屋敷はもうこゝかえ。わしや恥かしい」と、なまめかし

聴きどころ

太夫の語り

話し言葉でもなく、フシをつけた語りでもなく、三味線のツボにない音程をたどっていく太夫の技巧を「音遣い(おんづかい)」といいます。微妙な音程を保ち、人物の性別・性格、身分の高低・品格も音遣いで表現します。

小浪の登場は、この太夫の音遣いに成否がかかっています。いかにも初々しい可愛い感じを音の遣い方だけで表現します。「ここかえ」は「綿帽子の中から目で語れ」という教えがあります。

三味線

緩急の変化をつけ弾き分ける小浪の「足取り」は、娘らしい恥じらいに満ちています。「目深に着たる…わしや恥づかしいとなまめかし」には「雛型(ひながた)」という曲節がついています。

見どころ

人形の動き

夫の名代[代理]の戸無瀬(となせ)は緊張感を漂わせます。一方、娘の小浪は、恋しい力弥との婚礼に浮き立つ思いを綿帽子で隠し、わずかな袖の動きで恥じらいを表現します。

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