文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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ひもとく 深める 名場面をひもとく

四段目 由良助の無念悲愴な雰囲気が極限に達します。判官が切腹の刀を突きたてたところへ由良助が駆け込み、無念の思いは、形見の短刀とともに託されました。

由良助にじり寄り、刀取取り上げ押戴き、血に染まる切先を打守り/\拳を握り無念の涙はらはら。判官の末期の一句五臓六腑に沁みわたり、さてこそ末世に大星が忠臣義心の名を上げし根ざしはかくと知られけり

聴きどころ

太夫の語り

「無念の涙はらはら」は、泣くのではなく肚(はら)の底へこぼす涙と聞こえなければならないといわれます。「根ざしはかくと知られけり」は武張った印象の「筑前オトシ」という節で、大星由良助(おおぼしゆらのすけ)の沈着な大きさを表します。

三味線

全体に手数が少なく地味ですが、一撥ごとに間と強さで微妙な変化をつけます。「根ざしはかくと知られけり」の「筑前オトシ」は、詞章の終結感を強める旋律です。

見どころ

人形の動き

由良助は、判官の血に染まる刀を握りしめ、激しい無念の様を見せます。切先の血をなめて敵討ちの決意を秘め、刀を懐に入れます。鈍く重い足拍子が、効果的な心理表現となっています。

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