文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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八段目 道行旅路の嫁入(みちゆきたびじのよめいり)

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初々しい娘・小浪と加古川本蔵の後添え・戸無瀬は、まるで仲の良い姉妹のようです。嫁入りの期待と不安、恥じらいとみずみずしい色気が描かれます


桃井若狭助(もものいわかさのすけ)の家老・加古川本蔵(かこがわほんぞう)の娘・小浪(こなみ)と塩谷判官(えんやはんがん)の国家老・大星由良助(おおぼしゆらのすけ)の息子・力弥(りきや)は許婚でした。判官が御殿の中で高師直(こうのもろのう)に刃傷に及んだ時、本蔵が抱きとめたことから、判官は本望を遂げられませんでした。それ以来、加古川家と大星家は疎遠となっています。大星一家が京・山科でひっそりと暮らしていることがわかり、本蔵の後妻・戸無瀬(となせ)は娘・小浪を嫁入りさせようと、親子2人で旅立ちました。街道を通る行列と比べ、乗物もない寂しい道中ですが、京が近づくにつれ、許婚に会えるうれしさに心浮き立ち、母娘は山科をさして急ぎます。

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道行旅路の嫁入

コラム 力弥と小浪の恋

大星由良助の息子・力弥と、加古川本蔵の娘・小浪は許婚です。許婚とは、双方の親同士で子供の結婚を約束しておくことです。夫婦になる本人同士が、婚礼当日まで会ったこともない、ということがごく普通のことでした。

力弥と小浪は、桃井若狭助の屋敷で一度出会っています[二段目]。17歳の角前髪(すみまえがみ:元服前の少年の髪形)の、きりりと爽やかな青年・力弥は「梅」に喩え(たとえ)られ、小浪はほんのりと色づく「桜」と表現されています。『仮名手本忠臣蔵』には「おかる・勘平」という成熟した大人の恋人達が登場しますが、力弥と小浪はその対極、純潔で清純そのものです。ふたりの恋のゆくえが動き始めます。

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