文楽編 仮名手本忠臣蔵 Kanadehon Chushingura

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大序 鶴が岡兜改めの段(つるがおかかぶとあらためのだん)

コラムをよむ

新田義貞の使っていた名香により、無事に兜選びの役目を果たした顔世御前。高師直は彼女をすぐに帰さず、この機会にこっそり恋文を渡していい寄ろうとします。とまどう顔世御前を救ったのは、折よく現れた桃井若狭助でした


足利直義(あしかがただよし)に伴われ、桃井若狭助(もものいわかさのすけ)と塩谷判官(えんやはんがん)が兜(かぶと)を宝蔵へ納めに行った後、高師直(こうのもろのう)は、以前から恋をしかけている顔世御前(かおよごぜん)に、無理やり恋文を渡そうとします。文をその場に捨てて帰ろうとする顔世を、師直はしつこく追い回します。顔世が困惑するところへ若狭助が戻り、顔世は難を逃れました。

師直は邪魔をされた腹いせに、若狭助を散々に侮辱します。若く血気盛んで真っ直ぐな気性の若狭助は、堪えきれずに刀の柄(つか)に手をかけました。その時、直義の帰館が告げられ、師直・若狭助は、互いに胸に恨みを抱いたまま、供に加わりました。




コラム 人形遣いが声を発する?!

「恋歌の段」は、掛け合い(高師直・顔世御前・桃井若狭助をそれぞれ1人の太夫が受け持ち、三味線は1人)で演じることが多い段です。高師直の邪心が権力と結びつき、その性格がより明確になっていきます。

段切[一段の終わりの部分]で、足利直義帰館の際、直義・塩谷判官(えんやはんがん)・諸大名と続く供の行列に若狭助が続こうとすると、師直役の人形遣いが「早えわ」とセリフを言う特殊な演出があります。

文楽の人形遣いは、掛け声以外は声を発しない原則ですから、本来、文楽では行われていなかったようです。人形遣い個々の師匠からの伝承もあり、賛否両論ありますが、おもしろい演出です。

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