大衆芸能編 寄席

寄席の芸能

大衆芸能のあらまし
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主な演目と種類

演目紹介
野狐三次(のぎつねさんじ)~木っ端売り(こっぱうり)
概要 ジャンル:軍記物

三次は、町火消し「に組」のまとい持ち[町火消しの各組の印を示したまといを持つ役目]です。背中に狐の彫り物をしていることから、野狐三次と呼ばれていました。講談では、子供の時の話から成人後までの一代記となっています。浪曲でも親孝行だった少年時代の話、実の妹との再会、義理の父の敵討ち、実の父との対面など、さまざまなエピソードが演じられています。

あらすじ

大工・磯五郎(いそごろう)夫婦には子供がいませんでした。子供が欲しい磯五郎は浅草の観音様に願をかけました。すると、満願の日に、賽銭箱(さいせんばこ)のそばに赤ん坊が捨てられているのを見つけ、その男の子に三次と名づけて、大事に育てます。

ところが三次が12歳の時、磯五郎は博打(ばくち)に手を出して借金に追われ、家族を捨てて行方をくらましてしまいます。母親も寝込んでしまったので、三次は薬代を稼ぐために木っ端(こっぱ:木くず)を売ってまわります。親孝行な姿に感心した仕立て屋の主人が三次に羊羹(ようかん)を渡すと、三次は食べずにしまってしまいます。主人がそれをとがめると、「病気の母が苦い薬を飲んだ後の口直しとして、羊羹をあげたい」と三次が答えたので、主人はますます三次をかわいがります。

注釈:演者によって物語の運びなど演出に異同がある場合があります。

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