大衆芸能編 寄席

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芸の修業

撥(ばち)5年、毬(まり)5年太神楽曲芸は日々の鍛錬によって技を体に覚えさせる芸です。その基本は撥と鞠の曲芸です。いずれも短時間で習得できるものではなく、「撥5年、鞠5年」という言葉も残っています。

太神楽曲芸の最も基礎となる芸が、道具を空中に放り、再び受け取る投げものの曲芸です。その基本となるのが撥をいろいろな形に放り投げる曲撥で、投げものの稽古はここから始めます。また、鞠は曲芸道具の象徴的存在とされ、「一つ鞠の曲芸(ひとつまりのきょくげい)」は太神楽曲芸の中でも最高難度の芸とされています。一通り覚えるのに3年、さらに熟達するにはもう数年の修業が必要です。辛抱強さが特に要求されるので、若いうちに仕上げるべきだと考えられています。

太神楽曲芸の原点は獅子舞とともに戸外での活動なので、戸外で稽古をして技をみがくことがあります。冬の早朝、手がこごえてしまうほどの寒さの中で撥や鞠の稽古をするので、初めは感覚がにぶって撥も鞠も落としてしまうことも、たびたびだといいます。手の甲を激しくたたき、こごえないようにし、さらに練習を続けます。その結果、どんなに寒くても、手がこごえることがなくなるのです。鞠は電線よりも高く放り投げ、額で受けとめます。かなり固いので、当たりどころが悪いと脳しんとうを起こすほどです。

観客を引きつける卓越した技が完成する裏では、厳しさと根気が伴う日々の努力があるのです。

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