大衆芸能編 寄席

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コラム

どんつくと歌舞伎(かぶき)まだ寄席の舞台へ上がる前、太神楽は寺社などの大道で演じられ、大いに親しまれていました。江戸時代の終わり頃、今も太神楽で演じられる「花籠鞠の曲」を流行の風俗として取り入れた舞踊劇が、人気を集めました。
『神楽諷雲井曲毬』絵本番付 弘化3年(1846年)1月13日 江戸・市村座

『神楽諷雲井曲毬』絵本番付
弘化3年(1846年)1月13日 江戸・市村座

その舞踊劇が生まれたのは、弘化3年(1846年)。江戸・市村座で初演された『神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)』は、通称「どんつく」と呼ばれ、このなかで太神楽を歌舞伎俳優が演じてみせたのです。

現在の太神楽で「どんつく」といえば「花籠鞠の曲」を指しますが、この舞踊では、後見となる道化役の荷物持ちを指す名前となっています。

花のお江戸のにぎわいのなか、まわりから所望された太神楽の太夫と荷物持ち[どんつく]が、あざやかな花籠鞠の曲芸を披露。さらに、どんつくはおかめの面をかぶって滑稽に踊ります。太夫もほっかむりをして、どんつくと茶番のような掛け合いをしながら踊り、浮かれた見物人たちも一緒になって総踊りとなる、にぎやかな演目です。

明るく華やかな町の人々とともに、太神楽も流行の風俗として織り込まれたこの舞踊劇を通して、芸能同士の交わりも知ることができます。

太神楽を演じる俳優は、今もみっちりと曲芸の稽古に励みます。平成5年(1993)12月に国立劇場で上演された際には、13代鏡味小仙が太夫役の5代坂東八十助の指導を行いました。

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