歌舞伎編「黙阿弥」

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作品の紹介

代表作品

都鳥廓白浪

概要
あらすじ
鑑賞のポイント
コラム
作品の基本情報(配役は初演時)
3代目歌川豊国画
『都鳥廓白浪』
(左から)
大友常陸之助に扮する初代坂東竹三郎
天狗小僧霧太郎に扮する初代坂東志うか
仲間橘平に扮する3代目嵐璃寛
粂の平内左衛門に扮する4代目市川小團次

【通称】忍ぶの惣太(しのぶのそうだ)、桜餅(さくらもち)
【初演年】安政元年(1854年)3月
【初演座】河原崎座
【ジャンル】世話物
【おもな配役】
4代目市川小團次(いちかわこだんじ、43歳)が忍ぶの惣太(しのぶのそうだ)と木の葉の峯蔵(このはのみねぞう)の2役、初代坂東しうか(ばんどうしうか、42歳)が傾城花子(けいせいはなこ)実は天狗小僧霧太郎(てんぐこぞうきりたろう)実は吉田松若丸(よしだまつわかまる)、3代目嵐璃寛(あらしりかん、43歳)が葛飾十右衛門(かつしかじゅうえもん)、4代目大谷友右衛門(おおたにともえもん、64歳)が宵寝の丑市(よいねのうしいち)、澤村由次郎(さわむらよしじろう、10歳:のちの3代目澤村田之助[たのすけ])が梅若丸(うめわかまる)に扮しました。

作品の概要

 2代目河竹新七(かわたけしんしち)こと黙阿弥が39歳のときの作品です。
 当時の河原崎座の上演演目は、保守的な座元(ざもと:劇場経営者)の方針で旧作の焼き直しや小説の脚色ばかりでした。本作も、文政13年(1830年)中村座上演の2代目勝俵蔵(かつひょうぞう)作『桜清水清玄(さくらさくらきよみずせいげん)』の改作です。よって筋は原作に忠実ではありますが、作品の随所(ずいしょ)に黙阿弥らしい工夫がみられます。そのひとつが「長命寺堤(ちょうめいじづつみ)の場」の梅若丸殺しの演出で、竹本(たけもと:歌舞伎で使用する義太夫節)の浄瑠璃(じょうるり)を使い、惣太と梅若丸のセリフを割台詞(わりぜりふ)に変更しました。この成功によって黙阿弥は小團次の信頼を得て、安政3年(1856年)からふたりの提携が本格的に始まります。
 また、松若丸(まつわかまる)を女装の盗賊としたユニークな設定や、松若丸が捕手(とりて)に踏みこまれても悠然と飯を喰う「おまんまの立廻り(たちまわり)」も見どころです。
 明治期(1868年~1912年)には小芝居を中心に上演を重ねましたが、それ以降は上演回数が激減し、戦後はわずか数回の上演を数えるのみでしたが、近年は7代目尾上菊五郎(おのえきくごろう)と5代目尾上菊之助(おのえきくのすけ)が花子を演じています。

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